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チラム (喫煙具) : ウィキペディア日本語版
チラム (喫煙具)

チラム英語: Chillum)は、インドに起源を持つ円錐形の筒状のパイプ、喫煙具である。大麻喫煙するために用いられる。たばこの喫煙に用いるパイプキセルとは異なり、手元の吸い口から火皿(ボウル)に当たる先端までは一直線につながっている。伝統的には陶器素焼き)で作られ、サドゥーらによって〔Dolf Hartsuiker. Holy Smoke ''Sadhus and Yogis of India''〕、少なくとも18世紀から使用されている〔A bidri chillum, India, 18th Century 〕。1960年代以降、チラムの文化はヒッピー文化を通してインドから欧米へと広がった。
==概要==
伝統的にはガンジャ(乾燥大麻)、チャラス(大麻樹脂)の喫煙に用いられる道具であるが、現代ではたばこ阿片その他の麻薬の喫煙にも用いられている。
チラムがいつ頃から使われるようになったのかは不明である。またインド人の発明なのか、あるいはムスリムの持ち込んだ水パイプの部品から発展したものなのかも分かっていない。もともとはインド亜大陸北部の習慣であり、ネパールウッタル・プラデーシュなどでよく見られる。
サドゥーヒンドゥー教の修行者)とヨーギン(ヨーガ行者)の文化であり、宗教的儀式をバックグラウンドに持っている。グループで使用するものであり、その形状から一人で使用することは困難である。宗教的バックグラウンドはヒッピー文化にも受け継がれており、喫煙の前には額(アージュナー・チャクラ)に掲げて「ボン・シャンカール」と唱えることが作法であるとされる。シャンカールはシヴァ神の別名である。
苦行者にとってはチラムを用いた儀式は日課であり、修行者の模範たるシヴァに倣う行為である。大麻はシヴァの好物であると考えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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